概要
- 期日:2012年7月14日(土)~7月15日(日)
- 参加団体:漫湖こどもエコクラブ、石垣市立名蔵小学校、座間味村立阿嘉小学校、沖縄県立伊良部高校、浦添市立港川小学校、大宜味村立喜如嘉小学校
- 会場:漫湖水鳥・湿地センター(豊見城市)、糸満青少年の家(糸満市)
- 主催:漫湖水鳥・湿地センター管理運営協議会
- 後援:沖縄県教育委員会、那覇市教育委員会、豊見城市教育委員会、石垣市教育委員会、宮古島市教育委員会、久米島町教育委員会、座間味村教育委員会、浦添市教育委員会、大宜味村教育委員会
- 協賛:オキコパン株式会社、沖縄コカ・コーラボトリング株式会社、森永乳業株式会社
会議の実施状況
本会議においては、過年度会議と同様に子どもたちの主体性を重要視し、子どもたちの自由な発想や自由な行動を可能な限り尊重するように配意しました。今回の会議においても、第2回会議までと同様に「交流」が大きな目的の一つであり、「交流」を通して湿地保全や自然環境保全活動の新たな展開に向けて意見を交換し、議論した内容を大会宣言としてまとめることを目指しました。なお、第3回沖縄県こども環境会議の開催に当たっては「おきなわアジェンダ21県民会議」より助成を受けました。
(1) 一日目
受 付・オリエンテーション
初日は、漫湖水鳥・湿地センターに14:00の集合としました。定刻の14:30までには、全ての団体が受付を済ませました。受付終了後は、沖縄県自然保護課の城間篤さんをコーディネーターとして、子どもたちの顔合わせと中高校生をリーダーとするグルーピングを行い、会期中の注意事項等を確認しました。
湿地紹介
15:30分から16:30までは、子供たちが活動している各湿地の紹介を行いました。6団体の持ち時間はそれぞれ10分間で、活動フィールドに対する思い入れや各学校での練習の成果もあり順調に進行し、予定の時間で終了しました。
フィールドワーク ー底生生物のはなしー
16:30からは、水鳥センター地先のモニタリングフィールドにて那覇市環境保全課の賀数弘さんの漫湖の底生生物に関する説明を受けました。子供たちは、自分たちの湿地と同様な生き物を見つけては歓声をあげ、異なる生き物を見つけては講師や知り合ったばかりの友達に質問しながら、徐々に交流を深めました。
糸満青少年の家への移動・夕食
貸し切りバスにて、県道7号線を経由して、本日の研修・宿泊施設「糸満青少年の家」に移動しました。青少年の家到着後は、施設管理者からの注意事項等のレクチャーを受けて、部屋割り・チェックインを行い、お待ちかねの夕食タイムとなりました。夕食までにはグループのメンバーはかなり打ち解けていました。 糸満青少年の家での研修 夕食後は、研修室にて、翌日の大会宣言に向けての意見交換を行いました。コーディネーターの城間さんの指導のもと、グループ毎に着席し、リーダーを中心に大会宣言に盛り込む文言の検討を開始しました。大会宣言文の案文作成には至らなかったものの、宣言文のキーワードの抽出を行うことはできました。
就 寝
シャワーの後、各自で自分の寝床を確保し就寝となりました。初めは興奮からかなかなか寝付けなかった子供達も日中の疲れからか、1時間ほどでは、眠りにつきました。一部の団体の皆さんは、大はしゃぎするグループをよそ目に、翌日の活動報告の最終チェックに余念がありませんでした。
(2) 二日目
起 床・朝の活動等
二日目は、6:30の起床で始まりました。ただし、6時前には起床し、活動発表の練習を行っているグループがありました。洗面後は、朝の活動として、こども環境会議のメンバーに割り当てられた4F廊下、階段、風呂場等を全員で清掃しました。寝具を片づけて、各自の荷物を整理した後、7:30から朝食を摂りました。朝食後、貸し切りバスにて、こども会議主会場の漫湖水鳥・湿地センターへ移動しました。
環境会議(その1)-活動紹介・グループディスカッションー
こども環境会議最終日は、漫湖水鳥・湿地センター管理運営協議会会長の宜保晴毅豊見城市長からの歓迎と激励の挨拶で始まりました。 9:30に開始したこども環境会議(その1)本番は、コーディネーター城間さんの進行のもと、各団体が活動する湿地での活動の発表から始まりました。各湿地の活動の紹介を興味深く聞いていた参加者は、自身の活動と照らし合わせつつ、質疑応答を行い刺激を受けたようでした。今後の新たな活動の糧になるものと期待いたします。 グループディスカッションでは、大会宣言に盛り込む文案をグループ毎に検討しました。
昼 食
昼食は、水鳥センター玄関前のコウシュンカズラのパーゴラ下で摂りました。メニューは、冷やし中華&おにぎりでした。そよ風の中、楽しい昼食となりました。 講演会 ―鳥のはなしー 山城正邦 沖縄野鳥の会の山城正邦会長の講演―鳥のはなし―を聞きました。 最初に全体の外観の特徴からシギ・チドリ類やサギ類などを大別し、次に細かい特徴などから種を特定する方法を学びました。実際の写真を用いて種を特定する練習を全員で行いました。継続的に鳥の調査を行っている喜如嘉小学校の子供たちは別として、多くの子供達には、大いに参考になったものと思います。
環境会議(その2)-大会宣言文の採択ー
今年の第3回会議においては、第1回会議と同様に「大会宣言」を作成・公表することにしました。大会宣言のテーマは以下のとおりとしました。 ・湿地環境を守るために訴えたいこと ・沖縄の自然環境を守るために訴えたいこと 会議は、コーディネーターの城間さんの進行で開始し、グループごとにワークショップ形式で話し合いを進めました。 午前中の環境会議(その1)で各班毎に検討した大会宣言の文案を再検討し、再確認した上で、大会宣言文のたたき台としての文案を発表しました。
これら各班のたたき台としての文案を会議場前面黒板に掲示し、第3回こども環境会議の大会宣言文として一本化するための話し合いを開始しました。城間さんのコーディネートで話し合いは進みましたが、参加している子供たちの主体性に委ねたいとの考えから、途中から高校生の参加者に進行を引き継ぎました。 高校生は、小学校2年生から高校3年生までの幅広い年齢層の意見集約に戸惑いながら、1時間近くの議論の末に大会宣言文をまとめました。 採択した大会宣言文は、以下のとおりです。
大会宣言文
守ろうよ人間以外のいきものも
考えよう自然のこと
いきものたちの命のために
明るい未来のために